少年が逮捕された場合
20歳に達していない少年や少女が犯罪を犯し逮捕された場合、成人で執り行う刑事事件手続きではなく、家庭裁判所における少年保護手続きに移行します。
社会として、人が成年に達するまでに「健全に発育・成長」していくという仕組みが必要であるとされている一方、「人は過ちを犯してしまう」という事実を踏まえて特別な手続き(少年審判)が取られているのです。
この手続きにおいて、弁護士は「付添人」と呼ばれ、少年・少女に付き添い、さまざまなやり取りえを経て健全な発達・成長を促していくという大きな役割を担っています。
付添人としての弁護士の役割とは
少年や少女の保護手続きというのは、裁判と異なり弁護士がいなくても進めることができます。
その手続きをする中で、家庭裁判所の調査官による調査が行われ、それに基づき処分が決定するものになります。
弁護士に依頼することじゃないのでは?という意見もありますが、ただ単に「手続きを進めるだけ」という点では間違っていません。ですが、保護手続きを進める大前提として「少年・少女を更生させる」ということですから付添人がないというのは疑問に残ります。
厳正で公平な手続きが執り行わることはもちろんですが、少年・少女の内面に影響を与えるということは容易なことではありません。
少年・少女の目線に立って、正面から向き合い、「思い・考え方・境遇・性格」といった人格に触れることのできる付添人の存在というのが、真の更生につながるのではないかと考えます。
弁護士は、付添人として少年・少女と2人で対話することで、両親や仕事上の関係、学校での出来事といった深いところまで向き合っていきます。
少年・少女と向き合うことで得た内容というのは、家庭裁判所に対して情報として伝えることになります。
成人の弁護士とは活動内容はまったく異なりますが、思いとしては変わりありません。
依頼主に少しでも笑顔になっていただけるよう、誠実に前向きに活動していく。
この活動は成人でも少年・少女でも変わりません。
琥珀法律事務所では、数多くの少年事件を担当し、少年・少女や両親とも向き合ってきました。
大切なのは「信頼関係」です。
信頼関係を築くというのは容易なことではありませんが、琥珀法律事務所の弁護士は1人1人と真剣に向き合い続けることをお約束いたします。
少年・少女を逮捕されたご両親へ
過ちを犯してしまった少年・少女は法的に保護されることになります。
ここで出てくる「保護」とは「守る」ということではなく、「更生させる」という意味になります。
少年・少女はどういったことが原因で過ちを犯すのでしょうか。
琥珀法律事務所としての経験上でも、「心の底から反社会的な思想を持っている」というケースがほとんどありません。
多く挙げられるものは、家庭環境(両親兄弟)や交友関係に何らかの問題があり非行に走るといったケース。
家庭問題などでしばしばメディアにも取り上げられています。
必ずしも、少年・少女に責任があるということではなく、「少年・少女が更生するために必要な部分(家庭・交友)をも改善しなければならない」と琥珀法律事務所では考えています。
「逮捕された息子なんか知らん」
「裁判所で勝手にやってくれたいい」
このようにおっしゃるご両親は少なからずいらっしゃいますが、どんな時でも見捨てずに少年・少女を支えてあげることをしてほしいと思います。
保護手続きを通じ、弁護士(付添人)は少年・少女と深く寄り添うことで、正しいことや正しくないという区別をつけることを教えたりもします。ただ、弁護士は真の両親に代わってお話をすることはできません。両親になった気持ちとして少年・少女と向き合い優しく、時には厳しく接することで更生へ向けて活動しているのです。
1つだけご理解ください。
琥珀法律事務所の弁護士は、あくまでも弁護士であり「ご両親」にはなれません。
真の更生をするため、私どもにご協力いただきたいと強く思います。
保護手続きという段階であれば、「更生できる少年・少女ばかり」なのです。
立ち直ることができない人はいません。
立ち直ることを望んでいない人はいません。
琥珀法律事務所では、少年・少女の更生を全力でサポートいたします。
お電話でのご相談など迅速に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。